選定する際にポイントとなるのは、定格使用電流/電圧、電気的寿命(耐久性)、消費電力、駆動電源、使用周囲温度などがあげられます。
・定格使用電圧/電流とは、規定の条件(投入及び遮断、開閉頻度及び電気的開閉耐久性)で使用する電圧・電流値のことです。実際に接点をON/OFFさせたい回路の電圧値と電流値が何V、もしくは何Aになるのか、ご確認ください。ここでは前述した安川パワーリードスイッチ(ベスタクト)の接点性能をご紹介します。
接点性能ベスタクト素子の種類 | R25 | R15 | 備考 |
定格使用電流 | AC | 220V 0.5A | 220V 1A | 誘導負荷(50/60Hz) |
DC | 110V 0.3A | 110V 0.5A , 220V 0.2A | 誘導負荷(R25:L/R=40ms R15:L/R=100ms) |
・電気的寿命(耐久性)とは、接点への使用電圧/電流・負荷(抵抗負荷または誘導負荷)によって、リレーがどのくらい開閉できるのかを目安として示したものです。検討している回路にてどのくらいの負荷でどのくらいの回数を使用するのか、考慮する際の目安となります。
・定格通電電流とは、接点を開閉することなし(閉路時)に、各部の温度上昇限度を超えることなく連続して接点開閉部に通電できる電流値のことです。接点開閉部へ通電される電流の大きさをご確認ください。
・駆動電源とは、リレーコイルへの入力電源のことです。電源には直流(DC)と交流(AC)があるため、どちらを用いるのかご確認ください。
・コイル電圧とは、接点をON/OFFさせるために必要なコイルへ印加する電圧のことです。指定されたコイル電圧を印加することでリレーを正確に動作させることができます。
・消費電力とは、リレーのコイルをある時間の間通電させた場合における電圧/電流をかけ合わせた数値になります。規定の消費電力値を超えないようご確認ください。 数式で表すと次の通りです。「電圧(V)×電流(A)=消費電力(W) (直流の場合)」
・使用周囲温度とは、実際にリレーをご使用する周囲環境の温度のことです。リレーを選定する際は、使用周囲温度の範囲内かどうかご確認ください。
・動作/復帰時間とは、リレーコイルを通電させてから接点がON/OFFするまでにかかる時間です。入力から出力までにかかる時間を考慮した上で、ご使用の回路に問題ないことをご確認ください。